《映画鑑賞記》羊と鋼の森
こんばんは!
生まれながらの不器用人間、柴田ゆき野です。
先日観てきた映画、「羊と鋼の森」の感想というか、感じたことなどを書いていきたいと思います。
私は小学一年生から中学三年生まで、ピアノを習っていました。
社会人になってからも、小学校で働いていましたので、ピアノにはしょっちゅう触っていました。
が。
調律師さんに会ったことがない。笑
まぁうちのピアノは、電子ピアノでしたし、学校ピアノの調律は事務の先生が仲介してくださってたので、お目にかかる機会がありませんでした。
「羊と鋼の森」は、新米調律師の外村(山﨑賢人)が、先輩調律師やピアノ弾きの姉妹に出会い、調律師として、そして人間として成長していく物語です。
ここで、調律師の仕事を簡単に紹介します。
①調律…弦の張力の調整
ピアノの弦の張力は、一台で約20トン(アジア象4頭分!)にもなるそう。
弾かなくても、一年くらいで伸びてしまいます。
②整調…内部メカの調整
ピアノの内部は、ものすごく複雑内部メカが組み込まれています。
季節の変化でも、2〜3ミリずれてしまい、本来の性能が発揮できなくなってしまいます。
③整音…音色の調整
弦を叩く羊毛でできたハンマーの、削れやつぶれを調整します。
調べてみたら、ピアノの鍵盤の数88に対し、弦の数たるや、なんと約230本!
ドヒャ!!\( ˆoˆ )/
それだけで、調律の仕事って途方もない作業ということが分かります。
しかも頼りになるのは、自分の耳。
そして経験。
表舞台には出てこないお仕事ですが、この映画を見ると、ピアニストにとって、調律師さんの存在ってとても大きいのだな、ということが分かります。
それは、ピアニストの要望にも調律師は応えなければならないからです。
明るい音に。
もっと響かせて。
タッチを軽く。
硬い音に。
ピアニストのありとあらゆる音色に関する要望。
それに応えるのも調律師の仕事です。
さらに、ソロコンサートなのか、オーケストラなのか、ラウンジでの演奏なのかによっても、求められる音色は違ってきます。
それは、まるで音のオーダーメイド。
ピアニストの演奏スタイルをよく知った上で、コミュニケーションが取れなければ仕事になりません。
作中でも、城田優扮するジャズピアニストに外村が担当を外されるエピソードが出てきます。
アーティストの方って、感覚で話すというか…主観優先な気がするので、その要望を正確に把握するのは至難の技。笑
そこを、コミュニケーションと技術で何とかするのが有能な調律師さんなんでしょう。
職人さんですが、コミュ力も必要って、スーパー難しい仕事ですね(^^;
しかし、そうやってピアニストと調律師って切っても切れない信頼関係で結ばれていくのかなぁ、と思ったりしました。
今度から、コンサートとかでピアノを見る目が変わりそうです♫
これは言いたい。映像美!
題材的に、全体を通して派手さはあるないですが、とにかく自然の映像が美しいです。
森、新緑の眩しさ、ダイヤモンドダストなどなど…。
自然が作り出す映像美を存分に堪能できます。
自然の美しさとは違いますが、上白石萌音ちゃんの水中でのシーンは息を飲むものがありました。
緊迫感がしっかり伝わってきた!
映画の感想というか、自分が勉強になったことのまとめになってしまいましたね。
これから観る人もいらっしゃると思いますので、ネタバレは最小限に(笑)
気になる方は劇場へ!(o^^o)
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました^ ^